ガラス原料・溶解炉

     

ガラスびんができるまで

ガラスびんとは、硝子素材ででき上がった容器のことをさします。飲料びん、食料品びん、調味料びん、化粧品びん、薬品びん、食器、花瓶、など多くの分野で利用されている素材です。環境に優しくリサイクル率の良い素材です。高温で洗浄できるため容器の状態で何度も洗浄しリサイクルされます。耐薬品性に優れているのも特長です。強酸性でも強アルカリ性でも耐えることができ密封することができます。カラフルな色合いは化粧品にも多く使われています。

ガラスびんは硝子原料を高熱で溶かして容器にします。

これから、ガラスびんができるまでをご案内いたします。


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ガラスびんの原料です。

カレット(砕いたガラスびん)・ソーダ石灰・珪砂・石灰石

カレット(砕いたガラスびんや回収されたガラスびん) 珪砂


ガラスびんの作り方は大きくわけて2種類になります。

数量を多く作る自動製びんと半人工びん(少量製びんや工芸びん)です

ここでは、自動びんと少量で製作する半人工びんを紹介します。

自動製びん

ビールびん・ドリンクびん・食料品びん・化粧品びん・薬びん・食器

少量製びんや工芸びん

(人工・半人工・工芸びん)

化粧品びん・薬びん・飲料びん・ビーカー・工芸・食器など


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ガラス原料を溶かす、るつぼ窯

高熱高温に熱せられたガラス原料がこの炉の中で溶けます。

ガラスが溶ける温度は「1800度」

ガラス原料からガラスに変化していきます。

自動製びん用 炉窯 人工・半人工・工芸びん用 るつぼ窯


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溶解したガラスを容器にします

自動製びん

溶解したガラスを金型に入れ成型します。

精密にできたロボットの手が金型に溶けたガラスを入れて成型します。高速に作動し一日に何十万本も作ります。

少量製びんや工芸びん

(人工・半人工・工芸びん)

溶解したガラスを金型に入れるのは人の手で行います。

熟練した技術が必要です。匠の技が生きる瞬間です。

一日に数本から三千本を丁寧に一本づつ作ります。

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